数量景気(読み)スウリョウケイキ(その他表記)quantitative boom

デジタル大辞泉 「数量景気」の意味・読み・例文・類語

すうりょう‐けいき〔スウリヤウ‐〕【数量景気】

価格上昇によらず、販売量が増大することによって企業収益が増加し、好況になる状態。→価格景気

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精選版 日本国語大辞典 「数量景気」の意味・読み・例文・類語

すうりょう‐けいきスウリャウ‥【数量景気】

  1. 〘 名詞 〙 物価が安定したままで生産量や取引量が増大し、企業収益がよくなる好景気の状態をいう。一九四八年西ドイツで名づけられ、日本でも昭和三四年(一九五九)の「岩戸景気」がこれにあたる。⇔価格景気

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数量景気」の意味・わかりやすい解説

数量景気
すうりょうけいき
quantitative boom

価格の上昇によってではなく,取引量がふえることにより企業収益が増加し,景気がよくなる状態をいう。これに対して価格上昇により好景気となるのを価格景気と呼び区別する。物価が安定した形で経済規模が拡大していく最も望ましい状態。日本では 1955,56年の輸出の順調な拡大を主因とする好況時には,消費者物価はもちろん,卸売物価もなんら上昇をみせなかったため,この時期が数量景気の好例としてしばしば引合いに出される。

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