敵を打つ(読み)かたきをうつ

精選版 日本国語大辞典 「敵を打つ」の意味・読み・例文・類語

かたき【敵】 を=打(う)つ[=取(と)る]

  1. 主君や父、夫などが殺された場合、臣下近親の者が恨みを晴らすために、その相手を殺す。
    1. [初出の実例]「兄がかたきをうちし孝行、一かたならぬ忠とぞ見えける」(出典:曾我物語(南北朝頃)二)
  2. 他人に何かやられたことに対して、仕返しをする。
    1. [初出の実例]「ドレドレ、おれが敵(カタキ)を打(ウッ)てやらう」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)
    2. 「まあ明日のを見てくれ給へ、此間の讐(カタキ)を復(ト)るのだから」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android