文室鉱山(読み)ふむろこうざん

日本歴史地名大系 「文室鉱山」の解説

文室鉱山
ふむろこうざん

文室から唐木からき岳を挟み魚見うおみ(現今立郡池田町)にかけて金・銀・鉛の鉱区がある。貞享二年(一六八五)越前国絵図に、今立郡魚見村に金山跡、同文室村に銀山跡・鉛山跡が記される。天正年間(一五七三―九二)府中の大文字屋が前田利家から文室金山を請負った。享保三年(一七一八)当時文室村は幕府領であったが、惣百姓から、田地が昔時の金山の金砂が流れ込んで悪所となっているから年貢を減免してほしいと鯖江の代官所へ訴願したことが、文室の五皇ごこう神社神官清水家の文書にみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android