文殊山(読み)もんじゆさん

日本歴史地名大系 「文殊山」の解説

文殊山
もんじゆさん

福井市南方にあって鯖江市との境をなす。標高三六五メートル。養老元年(七一七)泰澄が開山したと伝える。山頂の文殊菩薩は円融天皇のとき越前押領使斎藤吉信が安置したといわれ(帰鴈記)、これより山名が起こった。白山信仰の影響を受け、別山べつさん聖観音大汝おおなんじ阿弥陀如来を祀り、「胎内潜 大汝道に在り三間程の間巌壁の内をくゝり行く道なり、新宮松 山の半腹に在り、経ケ岩 大村より登る道七曲りの上に在り」(越前国名蹟考)という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android