文禄川(読み)ぶんろくがわ

日本歴史地名大系 「文禄川」の解説

文禄川
ぶんろくがわ

愛知川下流の北を北西流し石寺(いしでら)町で琵琶湖に注ぐ。流路は愛知川の旧河道といわれ、水源は同川の伏流水。流路延長約六・五キロ。文禄期(一五九二―九六)に開削されたというが、天文一三年(一五四四)に流路が変わったとも伝えるので、文禄の開削は川筋を整備したものであろう。文六川・ふろく川・部陸川・中川などの異記・異称があった(金田共有文書・温故録)。

江戸時代には年貢米などの舟運に利用され、天保四年(一八三三)の記録(金田共有文書)に「婦ろくと申す船通行致し候川筋」とあり、嘉永六年(一八五三)の記録(下岡部共有文書)には川筋の井関に通船用の幅六尺の仕掛を設けていたことが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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