斎場所大元宮(読み)さいじようしよだいげんぐう

日本歴史地名大系 「斎場所大元宮」の解説

斎場所大元宮
さいじようしよだいげんぐう

吉田神社末社の一つで、本社の南東神楽かぐら(吉田山)中腹にある。天神地祇八百万神を祀る八角の大元宮社殿を中心に、後方に内宮・外宮と式内社三千一三二座を祀る。社殿は慶長六年(一六〇一)再建で八角殿。妻入・二軒繁垂木・入母屋造・茅葺、背面六角堂・正面向拝一間が付属する。国指定重要文化財。大元宮は後宇多天皇が卜部兼邦に命じて勧請させたとも伝えるが、もと吉田家邸内にあったものを文明一六年に吉田兼惧がこの地に移した。「親長卿記」同一七年四月二日条に「早旦詣吉田、社頭于今無造営、可参斎場云々件斎場自御台近日再興、造営神楽岡上、人々群集(中略)参神前六角神殿也、勧請諸神、此外神宮内外宮別御座、又諸国諸社在別」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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