斎藤実誕生地(読み)さいとうまことたんじようち

日本歴史地名大系 「斎藤実誕生地」の解説

斎藤実誕生地
さいとうまことたんじようち

[現在地名]水沢市 吉小路

明治五年(一八七二)戸籍にはきち小路(旧給主小路)一〇八番戸とある。斎藤家は留守氏譜代の家臣で、寛永六年(一六二九)水沢に移り、代々給主きつしゆ小路に住し、九代勘左衛門が留守家家老となって以来二番着座の家柄となった(「留守家旧臣名簿」石原文書)。実は父耕平の長男として安政五年(一八五八)給主小路に生れ、藩校立生りゆうしよう館に学び、のち後藤新平と胆沢いさわ県庁に出仕して小参事野田豁通の知遇を受けた(水沢町誌)。日露戦争のとき海軍次官、第一次西園寺内閣から第二次桂・第二次西園寺・第三次桂の各内閣の海軍大臣。大正八年(一九一九)朝鮮総督となった。昭和二年(一九二七)ジュネーブ軍縮会議全権、同四年再び朝鮮総督、同七年五・一五事件のあと挙国一致内閣をつくった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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