最新 地学事典 「斑岩――鉱床」の解説
はんがんモリブデンこうしょう
斑岩――鉱床
porphyry molybdenum deposit
珪長質斑岩貫入岩体に伴う大規模・低品位の熱水モリブデン鉱床。鉱染~細脈網状に輝水鉛鉱を含む。平均品位はMoS2として0.1~0.5%程度で鉱量は0.5億~15億t,副産物としてSn・Wを産することもあるがCuをほとんど含まない。カリ質・フィリック質・粘土質・プロピライト質変質が発達。北米西部コルディレラのClimax・Hendersonや中国秦嶺帯の金堆城鉱床(Jinduicheng)など大陸地殻上の火成弧に多く,南西太平洋の島弧には少ない。
執筆者:今井 亮
はんがんタングステンこうしょう
斑岩――鉱床
porphyry tungsten deposit
大規模・低品位のタングステン鉱床で,花崗岩質斑岩貫入体に伴われる鉱染~網状・細脈状および角礫状熱水鉱床。1975年,中国で最初に報告。灰重石または鉄マンガン重石が主要鉱石鉱物で輝水鉛鉱を伴うことも多い。平均品位はW0.1~0.2%程度。カリ質・フィリック質,周辺部にカオリン質・プロピライト質変質が発達。カナダ東部Mt.Pleasant・同北西部Logtung・中国儲嶺(Yangchuling)鉱床などがあるが例は少ない。
執筆者:今井 亮
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

