南向きの斜面では,日中は日射を受けて斜面は他より温度が高くなり,それに接する空気の温度も高くなる。したがって山の斜面に沿って上昇する気流が生じる。谷から吹き上げるこの風を谷風またはアナバティック風anabatic windsと呼ぶ。一方,夜間になると山の斜面は放射冷却によって冷えるので,それに接する気温も他所より下がり,冷たい空気が重力によって山の斜面に沿って流れ下りる。山頂から吹き下りるこの風を山風またはカタバティック風katabatic windsと呼ぶ。このように斜面であるために気温の分布に差ができて生じる風を斜面風という。
執筆者:花房 竜男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…アナバティックは〈上昇する〉という意味で,カタバティックは〈下降する〉という意味である。さらに,このように斜面に沿って吹く風のことを斜面風ともいう。(3)局地風 局地的な地形によって作り出される風を局地風といい,その土地固有の風で〈おろし〉〈フェーン〉〈だし〉などの名で呼ばれている。…
※「斜面風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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