下がり(読み)サガリ

デジタル大辞泉 「下がり」の意味・読み・例文・類語

さがり【下がり】

上から下へ垂れ下がること。「垂れ幕下がりぐあい」

㋐位置が低くなること。「南下がりの土地」
㋑程度や価値などが低くなること。「気温の上がり下がり」「値下がり
その時刻を過ぎること。「昼下がり」「七つ下がりの日ざし」
(「おさがり」の形で)神仏の前から下げた供物。転じて、目上の人から譲り受けた使用済みの衣類や品物。「兄のお下がりのかばん」
ほとけのもり物の―と見えて」〈魯文西洋道中膝栗毛
奉公先から自宅へ帰ること。「宿やど下がり
力士のまわしの前に垂れた、ひも状の飾り。
おくみさがり」の略。
囲碁で、盤端の第2線ないし第4線の位置にある石から、盤端に向かって同一線上に並べて打つ手
近世和船船首に付けた縄飾り。
10 未払い分の金額。未払い金。
「三万両の―が出来、川があいてもたたれぬ仕儀になり」〈黄・万石通
[類語](4古着着古しお古お下がり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android