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斤先掘り きんさきぼり

大辞林 第三版の解説

きんさきぼり【斤先掘り】

鉱業権者が鉱業権の賃貸などにより第三者に鉱物を採掘させること。鉱業法上、租鉱権を設定しない限り禁止されている。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

斤先掘り
きんさきぼり

主として石炭鉱業における用語で、鉱業権をもたない者が、簡単な契約により鉱業権者の鉱区で鉱物採掘し、事実上、鉱業権者と同じ事業を営むことをいう。
 鉱物を採掘して鉱業を営むのは、国家から特別に与えられ登録された鉱業権をもつ者に限られており、土地所有者といえども鉱業権がなければ鉱物を採掘・取得することができない。しかし実際には、日本では、農閑期の農民などが、鉱業権者と簡単な契約をして鉱物を採掘して稼ぐことが古くから行われていた。この慣行が斤先掘りである。これはとくに筑豊(ちくほう)炭田や山口県宇部地方で広く行われていた。斤先掘りでは、採掘条件の良好な炭層ばかり採掘したり、また年々同一の採掘方法をとっていたことなどから、必然的に生産は低下していかざるをえないなどの問題があった。また鉱業法に違反した採掘でもあった。しかし地域の要望に沿う慣行であるため長く存続し続け、監督官庁もいちおう黙認してきていた。1950年(昭和25)に鉱業法が大改正され、これでは一定の条件下で斤先掘りを適法として認めるようになっている。租鉱権がこれである。[黒岩俊郎]

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