斤先掘契約(読み)きんさきぼりけいやく

精選版 日本国語大辞典 「斤先掘契約」の意味・読み・例文・類語

きんさきぼり‐けいやく【斤先掘契約】

  1. 〘 名詞 〙 鉱業権者が鉱物採掘に関する権利全部、または一部第三者に与えて鉱業を管理させる契約賃貸借形式をとることが多い。鉱業法上、正式に認可を受けて租鉱権を設定した場合にだけ認められる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斤先掘契約の言及

【租鉱権】より

…日本の鉱業経営においては,鉱業権者自身による鉱物の掘採・取得のほかに,古い時代から,斤先掘(きんさきぼり)契約,自稼掘,共同井などと呼ばれる鉱業権者と第三者との契約により,特定の対価のもとに第三者による鉱物の掘採・取得を認める慣行が行われてきた。このような鉱業権の賃貸借類似の契約慣行は,旧鉱業法(1905公布)上,また判例上も無効とされたが,現実にはむしろ増加していき,とくにその傾向は石炭鉱区で顕著であった。…

※「斤先掘契約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android