断琴の交わり(読み)だんきんのまじわり

精選版 日本国語大辞典 「断琴の交わり」の意味・読み・例文・類語

だんきん【断琴】 の 交(まじ)わり

(昔、伯牙自分の琴を聞いてこれを解し得た鍾子期唯一の友とし、子期の死とともにその琴の弦を断って一生琴を手にしなかったという故事から) 非常に親密な友情交際断金の契り。
洒落本・蕩子筌枉解(1770)少年行「日ころ断琴(ダンキン)まじはりとて一めんのことをかしてうちころさせるほどの中なれば」

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デジタル大辞泉 「断琴の交わり」の意味・読み・例文・類語

だんきん‐の‐まじわり〔‐まじはり〕【断琴の交わり】

中国春秋時代、琴の名手伯牙が自分の奏でる心を完全に理解した友人鍾子期死後、琴の弦を断ったという「列子」湯問の故事から》最も心の通い合う友情。

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