断金(読み)だんきん

精選版 日本国語大辞典 「断金」の意味・読み・例文・類語

だん‐きん【断金】

〘名〙 (「易経‐繋辞上」の「二人同心、其利断金」による語) 金をも切断するほど友情が強固に結ばれていること。非常に厚い友情。きわめて親密な交際。断金の契り。
聖徳太子伝暦(917頃か)下「我雖異国、心在断金
※愚迷発心集(1213頃)「哀哉新に契を結し断金の眤(むつび)も、魂去ぬれば独悲む」 〔呉志‐朱績伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「断金」の意味・読み・例文・類語

たん‐ぎん【断金/断吟】

日本音楽十二律の一。基音壱越いちこつより一律高い音で、中国の十二律の大呂たいりょ洋楽えいニ音にあたる。

だん‐きん【断金】

《「易経」繋辞上の「二人心を同じくすれば、其のきこと、金を断つ」から》金をも断ち切るほどかたい友情。また、それによって結ばれた間柄のたとえ。「断金の交わり」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「断金」の読み・字形・画数・意味

【断金】だんきん

固い友情。

字通「断」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android