断金(読み)タンギン

デジタル大辞泉 「断金」の意味・読み・例文・類語

たん‐ぎん【断金/断吟】

日本音楽十二律の一。基音壱越いちこつより一律高い音で、中国の十二律の大呂たいりょ洋楽えいニ音にあたる。

だん‐きん【断金】

《「易経」繋辞上の「二人心を同じくすれば、其のきこと、金を断つ」から》金をも断ち切るほどかたい友情。また、それによって結ばれた間柄のたとえ。「断金の交わり」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「断金」の意味・読み・例文・類語

だん‐きん【断金】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「易経‐繋辞上」の「二人同心、其利断金」による語 ) 金をも切断するほど友情が強固に結ばれていること。非常に厚い友情。きわめて親密な交際。断金の契り。
    1. [初出の実例]「我雖異国、心在断金」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
    2. 「哀哉新に契を結し断金の眤(むつび)も、魂去ぬれば独悲む」(出典:愚迷発心集(1213頃))
    3. [その他の文献]〔呉志‐朱績伝〕

たん‐ぎん【断金・断吟】

  1. 〘 名詞 〙 雅楽音名。洋楽の嬰二音、中国の音楽大呂(たいりょ)に相当。〔易林本節用集(1597)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「断金」の読み・字形・画数・意味

【断金】だんきん

固い友情。

字通「断」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android