新しい食料・農業・農村政策(読み)あたらしいしょくりょうのうぎょうのうそんせいさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

新しい食料・農業・農村政策
あたらしいしょくりょうのうぎょうのうそんせいさく

21世紀に向け,農水省が 1992年6月に打出した新しい農業政策の大綱。 (1) 食糧自給率低下の歯止め,(2) 農業経営者のにない手の確保,(3) 市場原理競争原理の一層の導入,(4) 国土・環境保全機能の維持増進などを柱としている。そのための中心課題として,他産業並みの労働時間および生涯所得の実現を目指している。具体的には,およそ 10年後に 10~20haの個別経営体群を 15万程度,組織経営体群を2万程度創出し,稲作の約8割を生産させる。さらに,生活と生産を一体的にした農村定住条件の整備環境保全型農業推進などをうたっている。

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