新名爪八幡宮(読み)にいなづめはちまんぐう

日本歴史地名大系 「新名爪八幡宮」の解説

新名爪八幡宮
にいなづめはちまんぐう

[現在地名]宮崎市新名爪

新名爪川南岸の丘陵地に位置する。祭神は誉田別命・気長足姫命・玉依姫命。旧郷社。養和年間(一一八一―八二)創建とされ、土持景綱が日向の地頭のとき豊前宇佐宮の分霊を勧請したと伝える。古くは土持つちもち八幡とよばれていたが、明治二年(一八六九)に新名爪神社と改称したという。当宮が鎮座する一帯には平安時代に宇佐宮領の新名爪別符が成立しており、この頃宇佐宮による支配の精神的支柱として勧請されたものとみられる。弘安七年(一二八四)の新名爪別符八幡宮祭田注文(新名爪八幡宮文書)に新名爪別符八幡宮とみえ、当宮の祭次第として執印跡五段居屋敷一ヵ所・御供田三段(執印)・流鏑馬田四段とあり、流鏑馬田には「本ハ公文役」と注記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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