小太鼓(読み)コダイコ

精選版 日本国語大辞典 「小太鼓」の意味・読み・例文・類語

こ‐だいこ【小太鼓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 小型の太鼓。〔教訓抄(1233)〕
  3. 打楽器の一つ。直径三〇~四〇センチメートルの円筒両面に皮を張り、下側の皮に数本のガットまたは金属製の響線を張ってつくる。大太鼓より高音で、小刻みなリズム表現に効果を上げる。サイドドラム。スネアドラム。軍隊太鼓。
    1. [初出の実例]「小太鼓の音につれて大部隊の移動を開始した」(出典:軍艦茉莉(1929)〈安西冬衛〉騎兵)
  4. 素人(しろうと)太鼓持。神(かみ)
    1. [初出の実例]「小太鼓でも持つ衆は、よう聞いておかせられい」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)六)

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改訂新版 世界大百科事典 「小太鼓」の意味・わかりやすい解説

小太鼓 (こだいこ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小太鼓の言及

【太鼓】より

…ただし,〈太鼓〉という言葉が指す楽器は,それを用いる種目ごとに,その特定のもののみを狭義にいう場合もあり,たとえば能においては猿楽太鼓(さるがくだいこ)ともいわれる締太鼓(しめだいこ)のことを,単に〈太鼓〉という。また,洋楽器のドラム類の訳語として〈太鼓〉の語を用い,バス・ドラム,ゴング・ドラムなどを〈大太鼓(おおだいこ)〉,サイド・ドラム,スネア・ドラム類を〈小太鼓(こだいこ)〉と称することもある。特殊な用例としては,幇間(ほうかん∥たいこもち)の別称として用いられたりするが,その語源は,定めがたい。…

※「小太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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