新川場町(読み)しんせんばちよう

日本歴史地名大系 「新川場町」の解説

新川場町
しんせんばちよう

[現在地名]中区ふくろ町・なか町・町・国泰寺こくたいじ町一丁目

東に平田屋ひらたや川が流れる縦筋の片側町で、南は東寺ひがしてら町を経て国泰寺村に続く。城下中通組に属した。毛利氏の城下建設に伴い、平田屋川が石材・木材運搬などのため開かれたが、その着船場の町として開かれ、新船場しんせんば町と称された。「芸藩通志」に「旧図には場をはたに作る、川端の意なり」とある。川と船が同音であることから後には川場と記された。

元和五年広島城下絵図に「せんば町」として一町一〇間とあり、「知新集」には石橋四、町間数三丁五五間、竈数一二九(本竈一二・借竈一一七)、人数四七八(男二五三・女二二五)、うち大工五人、糸打細工・桶屋各三人、火縄師・傘張・紺屋各一人をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android