新染谷村(読み)しんそめやむら

日本歴史地名大系 「新染谷村」の解説

新染谷村
しんそめやむら

[現在地名]浦和市上野田かみのだ

つじ村と上野田村の北に位置する。西は加田屋かたや新田(現大宮市)で、同新田を隔てて染谷村(現同上)傍らに飛地がある(風土記稿)。村の東境を伝右でう川が流れ、西端を見沼代用水(東縁)が流れる。村の中央を日光御成道が通る。当村は染谷村の者が開いたので新の字を冠してよばれるようになったという(同書)。染谷新田(田園簿・元禄郷帳など)とも記し、単に染谷村(明和七年「鷺藪竹木切透しにつき一札」慶応義塾大学蔵など)と記される場合もあった。そのため村明細帳など史料に表れる染谷村が現大宮市の染谷村をさすのか、当村をさすのか、あるいは両村を含むのか、判断がきわめて困難となっている。

慶長二〇年(一六一五)九月の安行筋染谷新田御検地水帳(慶応義塾大学蔵)によると田一五町三反余・畑四町六反余・屋敷二反余。寛永元年(一六二四)岩槻藩の染谷新田年貢割付状(同大学蔵)によると高一七〇石余、反別田一七町四反余・畑七町五反余・屋敷四反余で、取米三三石余・取永二貫八七一文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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