新玉津島神社(読み)にいたまつしまじんじや

日本歴史地名大系 「新玉津島神社」の解説

新玉津島神社
にいたまつしまじんじや

[現在地名]下京区玉津島町

祭神は稚日女わかひるめ命・息長帯日女おきながたらしひめ命・衣通郎女そとおりひめ。社伝によれば文治二年(一一八六)一一月に、歌人藤原俊成が勅旨を得て宅地社殿造営、勧請したのに始まるという。貞和二年(一三四六)に再建され、封地に和歌所を再置。同六年には足利尊氏によって経賢が別当職に補せられた。その後応永二四年(一四一七)には足利氏により再修されたというが(新続歌合)、この造営に関して同二〇年三月六日の室町幕府奉行人奉書案(東寺百合文書)によれば、幕府が新玉津島社別当尭尋の東寺(教王護国寺)領に対する地口銭を一時停止している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android