旗岡八幡神社(読み)はたがおかはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「旗岡八幡神社」の解説

旗岡八幡神社
はたがおかはちまんじんじや

[現在地名]品川区旗の台三丁目

江戸時代には中延なかのぶ村の鎮守で中延八幡宮といい旗岡八幡宮とも通称した。祭神誉田別命。旧郷社。創建について、源義家の遠孫にあたる荏原左衛門尉義宗が霊夢によって日蓮を請じ、社殿を建立したのが文永年間(一二六四―七五)という伝えがある。別当寺は日蓮宗法蓮ほうれん寺で、開山は朗慶という(→中延村。荏原氏の居館を寺としたと伝える。源氏ゆかりの寺として山号は八幡山。江戸時代の中延八幡宮は武家の崇敬が厚く、毎年二月一五日には江戸各地から参集した武士たちの弓の競射は有名であった(荏原町誌)。鉄の兜を弓矢で射ぬいたものを絵馬(扁額)にしたり、的や矢などの絵馬が絵馬殿に奉納されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android