日の入る国(読み)ヒノイルクニ

デジタル大辞泉 「日の入る国」の意味・読み・例文・類語

くに

日の没する所の国。日本から中国を呼んだ称。→没するところ
住吉三津に舟乗り直渡ただわたり―につかはさる我が背の君を」〈・四二四五〉

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関連語 御津 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「日の入る国」の意味・読み・例文・類語

ひ【日】 の 入(い)る国(くに)

  1. 日が没する所の国。上代、日本から中国をさして呼んだ語。日本から見て、太陽の沈む方向にあたるところからいう。推古天皇の一五年、聖徳太子が隋の煬帝に贈った国書にも「日出処天子、致書日没処天子、無恙」とある。
    1. [初出の実例]「住吉の 御津に船乗り 直渡り 日入国(ひのいるくに)に 遣はさる わが背の君を」(出典万葉集(8C後)一九・四二四五)

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