日出谷村(読み)ひでやむら

日本歴史地名大系 「日出谷村」の解説

日出谷村
ひでやむら

[現在地名]鹿瀬町日出谷

阿賀野川右岸、鹿瀬村北東に位置する。「新編会津風土記」では本村日出谷として家数四九とあり、ほか端村として西に家数九の夏渡戸なつわど、南に一五の平瀬びようぜ、東に三四の中村なかむら南東に一七の徳瀬とくぜ、六〇の当麻たいま、三の実川端さねがわばた、同じく三の小荒井こあらいとある。小荒井は同書鹿瀬組地理之図にみると現向小荒むかいこあらとほぼ同地にある。文禄三年(一五九四)七月の蒲生氏高目録帳(内閣文庫蔵)には「徳瀬 水沢 三百六十二石一斗八升」とあり、元禄郷帳では日出谷村として高が書上げられる。「津川旧記」に元和六年(一六二〇)の漆木役として水沢みずさわ一千三二一本、中村一千四八四本八分などとみえ、また寛永一四年(一六三七)の鮎役の割符は日出谷分として一三二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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