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日展100周年 にってん100しゅうねん/にってんひゃくしゅうねん

知恵蔵の解説

日展100周年

日本最大の美術公募展「日展」(理事長・橋本堅太郎)が2007年、100周年を迎えた。07年7月に国立新美術館で記念展、「日展100年」展を、11月に同館で第39回日展を開いた。1907年、牧野伸顕文部相がフランスのサロンにならって文部省美術展覧会(文展)を創設。19年、帝国美術院が設立されて、帝国美術院美術展覧会(帝展)と改称されたが、35年に改組され、36年から改組帝展に。しかし、内部での対立が激しく翌37年、第1回文部省美術展覧会(新文展)に戻った。第2次大戦後の46年、文部省主催で第1回日本美術展覧会(日展)として再スタート。GHQによる民主化要求などがあり49年、日本芸術院の主催に、58年には民間の社団法人日展に移った。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書に分かれ、東京をはじめ各主要都市を巡回。政府が主催する「官展」として、日本美術のアカデミズムを代表する美術展として発展した。戦後は、民間団体となったが官展色は残り、芸術院会員や文化勲章受章者の「ホットライン」ともいわれてきた。2007年、日展の顔だった日本画家の高山辰雄が亡くなり、知名度のある国民的作家の不在が危惧(きぐ)されている。06年の第38回展は応募数約1万3500点、入選約2300点、入場者数約18万7000人(東京会場のみ)。

(山盛英司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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