日本歴史地名大系 「日影和田村」の解説 日影和田村ひかげわだむら 東京都:青梅市日影和田村[現在地名]青梅市和田町畑中(はたなか)村の西、多摩川右岸に位置する。南西方に梅ヶ谷(うめがた)峠(標高三二五メートル)、南東方に畠山重忠の伝説をもつ馬引沢(まひきざわ)峠(標高三三〇メートル)があり、いずれも戦国期に伝馬宿であった平井(ひらい)村(現日の出町)に通じる。馬引沢峠の西手に天狗(てんぐ)岩がある。対岸の日向和田(ひなたわだ)村とはもと一ヵ村で和田村と称していたが、慶長三年(一五九八)八月の検地帳(和田家文書)があり、同検地に伴い二ヵ村に分立したことが知られる。同一八年二月、新開地の新町(しんまち)村への入村を求める幕府代官回状(「仁君開村記」吉野家文書)の宛先に和田村とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報