山川 日本史小辞典 改訂新版 「日本国国憲案」の解説
日本国国憲案
にほんこくこっけんあん
東洋大日本国国憲案とも。明治前期の私擬憲法。1881年(明治14)8月に植木枝盛(えもり)が起草したもの。思想・信教・言論・出版・集会・結社など広範な自由を認め,政府の圧政に対する抵抗権・革命権を明記。皇帝は行政権を統轄し,「兵馬ノ大権」や宣戦・講和,立法院解散などの大権をもつ。立法権は人民に属し,立法院は一院制で,租税を納める者の直接選挙。議院内閣制を否定し,行政府と立法府が対抗的に分立する。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報