日本橋きみ栄(読み)ニホンバシ キミエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「日本橋きみ栄」の解説

日本橋 きみ栄
ニホンバシ キミエ


職業
色物芸人

専門
江戸端唄,俗曲

本名
荒井 きよ子

生年月日
大正4年 1月27日

出生地
東京・神田

経歴
日本橋の花柳界で江戸時代の流行歌だった端唄、俗曲を学び、“お座敷芸”から寄席高座にかけられる色物芸に高めた第一人者。5歳の時から兄・竹本東太夫に義太夫を学び、17歳で日本橋槇町から芸者に出る。昭和8年日東から歌手としてデビュー。10年ポリドール専属となり、「しんとろり」「蛇の目のかけで」がヒット。戦後、キングレコード、ビクターを経て、50年ポリドールに。54年LP「これが端唄だ俗曲だ」を出す。

受賞
芸術祭賞優秀賞(第26回・大衆芸能部門1部)〔昭和46年〕「第261回三越名人会の俗曲における表現力」,松尾芸能賞(優秀賞・邦楽 第1回)〔昭和55年〕,芸能功労者表彰(第6回)〔昭和56年〕

没年月日
平成5年 10月9日 (1993年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本橋きみ栄の言及

【浮世節】より

…しかし橘之助没後,浮世節は中絶したが,第2次世界大戦後,西川たつ(1895‐1959)が復活させ,1958年に芸術祭大衆芸能部門において芸術祭賞を受賞するなど劣らぬ芸をみせた。日本橋きみ栄(1915‐ )らに継承されている。【舘野 善二】。…

※「日本橋きみ栄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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