日比谷松本楼(読み)ひびやまつもとろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日比谷松本楼」の意味・わかりやすい解説

日比谷松本楼
ひびやまつもとろう

東京の日比谷公園内にある老舗レストラン。 1903年日比谷公園の開園と同時に開店したが,これは公園内に高級料理店を設置するという当時の流行を取入れたもの。日本初の洋式公園として誕生した日比谷公園に合せたマンサード屋根 (腰折れ屋根) をもつ3階建の洋館として評判を呼んだ。翌 04年に勃発した日露戦争に際しては公園で大祝勝会や政治集会が催されたが,松本楼バルコニー演台に使われるなどその舞台ともなった。 23年関東大震災で焼失。 51年に再建。 71年沖縄返還協定に反対する過激派学生グループによって投げられた火炎瓶で2度目の焼失。 73年再再建に際し,「10円カレーチャリティーセール」を実施。以降,毎年9月 25日に同セールを実施し,売上金の全額を寄付している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

事典 日本の地域遺産 「日比谷松本楼」の解説

日比谷松本楼

(東京都千代田区日比谷公園1-2)
恋人の聖地プロジェクト指定の地域遺産。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

デジタル大辞泉プラス 「日比谷松本楼」の解説

日比谷松本楼

有限会社日比谷松本楼が展開する洋食店チェーン創業は1903年。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android