日置帯刀(読み)へき・たてわき

朝日日本歴史人物事典 「日置帯刀」の解説

日置帯刀

没年:大正7.8(1918)
生年:文政12.2.8(1829.3.12)
幕末の備前岡山藩老臣。慶応3(1867)年12月,朝廷より岡山藩に西宮守備の命が下り,これを受けて藩兵2000を率いて同地に赴く。翌明治1(1868)年1月11日,神戸を進軍中の同藩兵が,前方を横断した外国兵に向けて発砲神戸事件である。英・米・仏側の抗議を受けた新政府により謹慎に処せられ,配下滝善三郎切腹を命ぜられた。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日置帯刀」の解説

日置帯刀 へき-たてわき

1829-1918 幕末-大正時代武士,画家
文政12年2月8日生まれ。備前岡山藩家老。慶応4年西宮警備にむかう藩兵が外国人に発砲した神戸事件で謹慎(きんしん)処分となる。絵画にすぐれ,維新後は宮内省の技芸官をつとめた。大正7年8月9日死去。90歳。本姓池田。名は忠尚(ただひさ)。通称は別に猪右衛門,数馬。号は雲外。

日置帯刀 ひき-たてわき

へき-たてわき

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日置帯刀」の意味・わかりやすい解説

日置帯刀
ひきたてわき

幕末,明治維新の備前藩家老。慶応3 (1867) 年藩主池田茂政に代って幕政改革を老中献議,翌年1月藩の西宮警備中に発生した神戸事件責任をとり,配下の隊長死罪,みずからも謹慎した。

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