旧堺燈台(読み)きゅうさかいとうだい

国指定史跡ガイド 「旧堺燈台」の解説

きゅうさかいとうだい【旧堺燈台】


大阪府堺市堺区大浜北町にある灯台。1877年(明治10)、堺港に出入りする船舶の航行標識として、英人技師の建築指導のもと、高山保次郎らの私費によって築造された。現在、旧堺港の突端大浜公園北端、阪神高速道路の高架に隣接して所在し、日本最古の木造洋式灯台であることや日本の港湾史の一端を伝える場所として貴重なことから、1972年(昭和47)に国の史跡指定された。建物は六角の錐形で、高さ11.3mの白色木造4階建て、灯火は緑色不動、灯器はフランス製である。堺臨海工業地帯の建設にともない港湾事情が一変し、1968年(昭和43)で廃灯となったが、現在も、堺港の一角に堺のシンボルの一つとして保存され、建設当時の姿をそのままに伝えている。南海電鉄南海本線堺駅から徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

事典 日本の地域遺産 「旧堺燈台」の解説

旧堺燈台

(大阪府堺市堺区(国指定史跡))
近代化産業遺産」指定の地域遺産。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android