早上(読み)はやあがり

精選版 日本国語大辞典 「早上」の意味・読み・例文・類語

はや‐あがり【早上】

〘名〙
仕事などを、いつもより、あるいは、他より早く切り上げること。転じて、あまり良くはなくても、早く結果を出してしまうこと。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉十三年目「結婚後一二年で直ぐ出来るやうな、極安手(ごくやすで)な早上(ハヤアガ)りは別として、少し遅い子供は」
マージャンなどで、高い手ができるのを待たないで、安くても早くあがってしまうこと。
小学校へ、数え年七歳で入学すること。早生まれの子の入学を、遅生まれの子の入学に対していうこともある。

さ‐のぼり【早上】

〘名〙 (「さ」は接頭語) 田植え終了後の祝い。また、その祝日。さなぶり。⇔さおり(早降)。《季・夏》
八雲御抄(1242頃)三「田うゑはてたるをば、さのほりと云」

さ‐のぼ・る【早上】

〘自ラ四〙 (「さ」は接頭語) 早苗の田植がおわる。
※和訓栞後編(1887)「さのぼる 早苗によめり田をうゑはててあがる露などにいへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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