昆野恒(読み)コンノ ヒサシ

20世紀日本人名事典 「昆野恒」の解説

昆野 恒
コンノ ヒサシ

昭和期の彫刻家 元・日本美術家連盟理事。



生年
大正4(1915)年9月23日

没年
昭和60(1985)年5月3日

出生地
宮城県仙台市

学歴〔年〕
東京美術学校彫刻科卒

経歴
日本抽象彫刻の草分けで、美校在学中はカンディンスキー傾倒。昭和13年国画会第13回展に「首」を出品入選。23年自由美術家協会会員となり、以後、自由美術家協会展に出品。30年サンパウロビエンナーレ展出品。同年以後、野外創作彫刻展、アートクラブ・グループ展などにも出品を重ねる。代表作品国立近代美術館にある「成長の形態」。他の作品に「午後」「坐った形態」「まつり」「白いヴァリエーション」など。54年、国鉄仙台駅前に設置したモニュメント青葉の風」が最後の作品となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「昆野恒」の解説

昆野恒 こんの-ひさし

1915-1985 昭和時代の彫刻家。
大正4年9月23日生まれ。昭和13年国画会展に初入選。24-35年自由美術家協会会員。30年サンパウロ-ビエンナーレに出品。35年集団現代彫刻に参加。前衛彫刻の草分けとして活躍した。昭和60年5月3日死去。69歳。宮城県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。作品に「生長の形態No.1」「青葉の風」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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