昇町(読み)おのぼりちよう

日本歴史地名大系 「昇町」の解説

昇町
おのぼりちよう

[現在地名]熊本市安政あんせい町・中央ちゆうおう

東のあるき町と西のおかご町のほぼ中間を、北の安巳橋やすみばし通から南のくすのき町まで、駕町にほぼ並行南北に走る通り筋。江戸時代には武家屋敷であったため町名がなかったが、明治六年(一八七三)には江戸時代の俗称をとってあるき小路と称し、同一三年昇町と称した。江戸時代の絵図によると、歩町南端から駕町に至る小路(現中央街一番地と四番地の境界道)が横切り、昇町通の武家屋敷を二分する。延宝(一六七三―八一)頃には通りの東側では、北半分に間口四、五間の切米取屋敷一一、南半分に一九並ぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android