明か星(読み)あかぼし

精選版 日本国語大辞典 「明か星」の意味・読み・例文・類語

あか‐ぼし【明星・赤星】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「あかほし」とも )
    1. 明るく、または赤く輝く星。流れ星。
      1. [初出の実例]「玉置山〈略〉亦有一小石、昔人云赤星之所落也」(出典万葉緯(1717頃)一七)
    2. 夜明け頃、東の空に輝く金星。明けの明星(みょうじょう)
      1. [初出の実例]「〈本〉安加保之(アカホシ)は 明星は くはや ここなりや 何しかも 今夜の月の 只だここに坐すや」(出典:神楽歌(9C後)明星)
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 木星。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    2. [ 二 ] さそり座の中心に輝く星。豊年星大火(たいか)アンタレス。《 季語・夏 》
    3. [ 三 ] 神楽歌の曲名
      1. [初出の実例]「大将殿、『あかぼし』謡ひ給へる」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android