明倫舎(読み)めいりんしゃ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「明倫舎」の解説

明倫舎
めいりんしゃ

京都の石門心学講舎の一つ。1782年(天明2)手島堵庵(とあん)が設立。石門心学運動の組織統制の中心とされ,上河淇水(うえかわきすい)・柴田鳩翁(きゅうおう)が舎主を継いだ。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の明倫舎の言及

【石門心学】より

…梅岩の後を継いだ手島堵庵(とあん)は師の思想を平易化するとともに,心学の同志が集まって切磋琢磨(せつさたくま)する組織として梅岩以来の月次の研究会を会輔と名づけ,会輔席にあてる講舎の制をたてた。京都では堵庵の自宅をあてた五楽舎のほか,明倫舎,脩正舎,時習舎の3舎ができ,この3舎が心学の本山となって,ここから各種の認可証が発行され,これを三舎印鑑といった。大坂には明誠舎,静安舎,倚衡舎などが,江戸には参前舎・慎行舎が設けられ,15ヵ国に22舎が設立された。…

※「明倫舎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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