明知陣屋跡(読み)あけちじんやあと

日本歴史地名大系 「明知陣屋跡」の解説

明知陣屋跡
あけちじんやあと

[現在地名]明智町 古町

六千五〇〇石余を領した旗本遠山氏の在地の統治機関。元和元年(一六一五)明知城が破却されると、旧城地西麓の大手門内の居館跡と思われる位置に建設された。内部の建築物の配置や規模は、幕末の陣屋絵図(明智町誌)や元治元年(一八六四)の江戸御屋舗江相廻写(村上文書)により詳細が知られる。近世初期より領主定府で、家臣団もほとんどが江戸詰であったため、規模は小さい。寛延元年(一七四八)の分限帳(「明知御旧臣名撰」伊藤文書)によれば、家臣団八五名のうち明知詰は村上藤蔵以下三名のみで、あとは足軽・中間と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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