映像コンテンツ権利処理機構(読み)エイゾウコンテンツケンリショリキコウ

デジタル大辞泉 の解説

えいぞうコンテンツけんりしょり‐きこう〔エイザウ‐〕【映像コンテンツ権利処理機構】

映像コンテンツ二次利用に関する権利処理業務を行う一般社団法人。著作権許諾申請の窓口業務や不明権利者の探索通知などの業務を行う。aRmaアルマ(audiovisual Rights management association)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

映像コンテンツ権利処理機構
えいぞうこんてんつけんりしょりきこう

映像実演の二次利用にかかわる権利処理業務を行う団体。著作権団体である日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本芸能実演家団体協議会によって2009年(平成21)4月に設立された一般社団法人である。英語でaudiovisual Rights management associationと表記し、略称aRma(アルマ)。所在地は東京都港区北青山。機構のおもな業務は以下のとおりである。(1)映像コンテンツの二次利用に関する許諾申請の窓口業務や手続き処理。(2)映像コンテンツにかかわる不明権利者の探索、通知。(3)映像コンテンツの二次利用にかかわる収益配分のあり方についての調査研究。(4)映像コンテンツの権利処理にかかわる理解促進、啓発。(5)映像コンテンツの二次利用にかかわる報酬等の徴収分配。(6)上記にかかわるもののほか、同法人の目的を達成するために必要な事業。

 映像コンテンツには俳優監督のほか、作詞家、作曲家、演出家、原作者など多数の権利者が関わっていることが多く、その全権利者と二次利用に関わる契約を結ぶ必要がある。しかしその作業は複雑であり、一人でも権利処理ができなければ保留扱いとなってしまう。この点がボトルネックとなり、他メディアへの利用や海外へのコンテンツ輸出を阻害していた。2011年7月には映像実演権利者合同機構と演奏家権利処理合同機構MPNも加わり、二次利用可能な映像コンテンツを増やすことに貢献している。

[編集部]

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