春山之霞壮夫(読み)ハルヤマノカスミオトコ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

春山之霞壮夫 はるやまのかすみおとこ

「古事記」にみえる神。
但馬(たじま)(兵庫県)出石(いずし)のうつくしい神伊豆志袁登売神(いずしおとめのかみ)への求愛に成功するかどうか,兄秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と賭(かけ)をする。それをきいた母が藤の蔓(つる)でつくってくれた衣服と弓が藤の花にかわって成功。賭の償いをしない兄を母は呪詛(じゅそ)でこらしめたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

はるやまのかすみおとこ【春山之霞壮夫】

《古事記》中巻末にみえる伝説の登場人物。誰も求婚に成功しなかった伊豆志袁登売(いずしおとめ)神の愛を得ることができるかどうか兄の秋山之下氷壮夫(あきやまのしたひおとこ)と賭けをし,母が藤蔓で作った衣服をつけ弓矢を持って出かけると,衣服も弓矢もすべてが藤の花となり,求愛に成功する。その後,賭けの償い物を払わない兄を母に訴え,母は呪詛(じゆそ)によって兄を懲らしめる。この話は文芸化された神婚譚の一種であり,とくに典型的な呪詛の形式を示す点に特色を持つ。

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大辞林 第三版の解説

はるやまのかすみおとこ【春山之霞壮夫】

古事記に見える神人。だれも求婚に成功しなかった伊豆志袁登売神いずしおとめのかみを得られるかどうか、兄の秋山之下氷壮夫あきやまのしたびおとこと賭けをし、母の助力によって求婚に成功する。

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