是以(読み)ここをもちて

精選版 日本国語大辞典 「是以」の意味・読み・例文・類語

ここ‐を‐もちて【是以】

※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)四「善男子、是等の如き無尽無減の諸陁羅尼門を、成就することを得つる故に、是(こコをモチテ)菩薩摩訶薩は、能く十方の一切の仏土に、仏身を化作して」

ここ‐を‐もって【是以】

〘接続〙 (「ここをもちて」の変化した語。漢文訓読語から) 先行事柄結果として、後行の事柄が起こることを示す。こういうわけで。ここをもて。
※虎寛本狂言・禰宜山伏(室町末‐近世初)「私も神前において、天下安全の祈念を致しまする。是以(ここをもって)負る事では御座らぬ」

ここ‐を‐もて【是以】

※百法顕幽抄平安中期点(900頃)「是以(ココヲもテ)菩薩世に出でたまひて、此の微詮を制れり」

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普及版 字通 「是以」の読み・字形・画数・意味

【是以】ここをもつて

この故に。

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