仏土(読み)ブツド

デジタル大辞泉 「仏土」の意味・読み・例文・類語

ぶつ‐ど【仏土】

仏が住む土地浄土
仏が教化きょうけを施す国土。この現実世界。

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精選版 日本国語大辞典 「仏土」の意味・読み・例文・類語

ぶつ‐ど【仏土】

  1. 〘 名詞 〙 仏の住む国土。浄土。また、仏の教化を受ける国土であるこの現実世界をいう。
    1. [初出の実例]「於是西方、去此世界百千倶胝那庾多仏土仏世界、名曰極楽」(出典往生要集(984‐985)大文一〇)
    2. [その他の文献]〔法華経‐方便品〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仏土」の意味・わかりやすい解説

仏土
ぶつど

仏が在住,または教化する国土。仏国土ともいう。三輪宗の吉蔵は不浄,不浄浄,浄不浄,雑,浄の五土を立て,これに凡聖同居土,大小同居土,独菩薩土,諸仏独居土の四位があるとした。天台宗では,凡聖同居土,方便有余土,実報無礙土,常寂光土の四土を説き,極楽浄土は凡聖同居土とした。華厳宗では全宇宙を蓮華蔵世界とした。法相宗では,法性の理を国土とした法性土,仏以外は知ることのできない自受用土 (じじゅゆうど) と菩薩を教化するための他受用土,それ以下のものを教化するために変じ現された変化土の3種をいう。真言宗では行者境地を3階級に分け,上から密厳仏国,十方浄土,諸天修羅宮に安住するとき,それぞれ法身,報身,応身から分れた等流身の居所とする。浄土教では極楽浄土のみを問題とし,真宗ではこれを分けて真実報土と凡夫を導くための方便としての方便化土とを立てる。

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普及版 字通 「仏土」の読み・字形・画数・意味

【仏土】ぶつど

浄土。

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