デジタル大辞泉
「是」の意味・読み・例文・類語
こ【▽是/×此】
[代]近称の指示代名詞。これ。ここ。
1 眼前の、または話題の事物をさし示す。この。
「沖つ鳥胸見る時羽たたぎも―も相応はず」〈記・上・歌謡〉
2 話し手に近い場所をさし示す。ここ。→この →こは
「ほととぎす―よ鳴き渡れ灯火を月夜になそへその影も見む」〈万・四〇五四〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こ【是・此】
- 〘 代名詞詞 〙 事物や場所について、話し手の側、すなわち「相手に対するわれ」「相手を含めたわれわれ」の側に属するものとしてさし示す(近称)。これ。この。
- ① 眼前の、また話題の事物をさし示す。
- [初出の実例]「許(コ)の御酒(みき)は 我が御酒ならず」(出典:古事記(712)中・歌謡)
- 「うきふしを心ひとつにかぞへきてこや君が手をわかるべき折り」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
- ② 場所をさし示す(近称)。ここ。
- [初出の実例]「ほととぎす許(コ)よ鳴き渡れ燈火を月夜(つくよ)になそへその影も見む」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇五四)
是の補助注記
古くは「この」のほか、「こは」「こを」など助詞とともに用いられたが、後世はもっぱら「この」の形で連体詞として使われる。
ぜ【是】
- 〘 名詞 〙
- ① 道理にかなったこと。正しいこと。一般がよいと認めること。
- [初出の実例]「ともに是にあらざるを是と執せる」(出典:正法眼蔵(1231‐53)四禅比丘)
- 「子が辞(ことば)甚だ是(ゼ)なり。去ながらいまだ道の大なる事をしらず」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)放屁論)
- [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕
- ② 満足な状態にあること。都合よく事が運ぶこと。
- [初出の実例]「是なる時はよろこび、非なるときはうらみず」(出典:徒然草(1331頃)二一一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「是」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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