精選版 日本国語大辞典 「昼顔科」の意味・読み・例文・類語
ひるがお‐かひるがほクヮ【昼顔科】
- 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。五六属約一七〇〇種があり、熱帯・温帯を中心に世界に広く分布する。草本・低木、まれに高木の乾生植物またはつる性植物。葉は対生で葉柄があり、普通托葉はない。花は葉腋につき、両性、放射相称で五数性。普通二またに分枝した花序をなす。萼片は五、まれに基部が合生する。花冠は普通漏斗状。雄しべは五、花冠に半ば合生し、基部に蜜腺がある。子房上位で二室、各室に二、まれに一~四個の胚珠がある。果実は液果・堅果または蒴果。この仲間は一般に花が大形で美しく、葉柄にも蜜腺のあるものが多い。なお、この仲間のうち、他の植物に寄生するネナシカズラの類は萼が四~五個、花冠が四~五裂し、雄しべは四~五個で花冠に合着し、しばしば五個の鱗片様の退化した雄しべをもつなどの特徴から、独立の科として扱われることがある。サツマイモは塊根を食用とする。また、アサガオは観賞用に栽培され、多くの園芸品種がある。あさがお科。