時光寺(読み)じこうじ

日本歴史地名大系 「時光寺」の解説

時光寺
じこうじ

[現在地名]高砂市時光寺町

遍照山と号し、浄土宗西山禅林寺派。本尊阿弥陀如来。天福元年(一二三三)源満仲の九代の末孫源経家が武庫むこ川の橋のほとりにある浄橋じようきよう(現西宮市)に証空を訪ね、その弟子となり時光坊と号した。その後伊保崎いほざきの心光寺に入り、生身阿弥陀如来を拝もうと読経念仏を続けたところ、ついに夢告を受けて海中から三尺三寸の阿弥陀像を得た。建長元年(一二四九)この像を曾根そね天神社の西に堂宇を建てて安置したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android