時雨蛤(読み)しぐれはまぐり

精選版 日本国語大辞典 「時雨蛤」の意味・読み・例文・類語

しぐれ‐はまぐり【時雨蛤】

〘名〙 ハマグリのむき身をしょうゆで煮しめたもの。三重県桑名、四日市地方の名物しぐれ
料理山海郷(1750)一「桑名時雨蛤(シグレハマグリ)

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デジタル大辞泉 「時雨蛤」の意味・読み・例文・類語

しぐれ‐はまぐり【時×蛤】

ハマグリをむき身にしてショウガを加えてゆで、たまり醤油で煮詰めたもの。三重県桑名名産

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百科事典マイペディア 「時雨蛤」の意味・わかりやすい解説

時雨蛤【しぐれはまぐり】

むき身にしたハマグリを佃煮風に煮たもの。サンショウまたはショウガのせん切りを加え,醤油,みりん,酒で調味して煮つめる。桑名のものが知られる。なおアサリ,アカガイ,カツオの角切りなどでも同様に煮て時雨煮と称する。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「時雨蛤」の解説

しぐれはまぐり【時雨蛤】


三重県桑名市の郷土料理で、はまぐりのむき身をきざみ、しょうがとともにゆでたあと、たまりじょうゆで煮たもの。

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世界大百科事典(旧版)内の時雨蛤の言及

【佃煮】より

…ハゼ,ワカサギ,小エビ,アミ,ウナギ,カツオ,マグロ,ハマグリ,アサリなどの魚貝類,コンブ,ノリなどの海藻,葉トウガラシ,フキ,ゴボウなどの野菜,ときには牛肉なども用いられる。ハマグリのつくだ煮は〈時雨蛤(しぐれはまぐり)〉の名で三重県桑名の名物として知られているが,この時雨蛤という言葉は1750年(寛延3)刊の《料理山海郷》にその名が見え,〈つくだ煮〉よりは古い言葉のようである。また,カツオ,マグロをさいころ形に切って煮たものは角煮(かくに),フキを用いたものは〈伽羅蕗(きやらぶき)〉とも呼ばれる。…

※「時雨蛤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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