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景気の二面性(読み)けいきのにめんせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「景気の二面性」の意味・わかりやすい解説

景気の二面性
けいきのにめんせい

経済の各局面で好景気不景気が共存する状態を指す。 1986年版『経済白書』で用いられた言葉。具体的には,(1) 内外需について,輸出弱含み,国内需要は緩やかな増加を続けたこと,(2) 内需のうち,企業部門では設備投資の伸びが緩やかになり,在庫投資が一進一退となったのに対し,家計部門では消費が着実に増加し,住宅建設も堅調に推移したこと,(3) 産業の景況において,製造業では循環的要因円高の影響が加わって業況が厳しくなった一方,非製造業の企業活動は着実に推移し,景気変動を安定化させるように働いたこと,などの現象を指す。円高と原油安の下でのこうした景気の二面性は,景気の現状判断を難しくした。

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