暴虎馮河(読み)ボウコヒョウガ

デジタル大辞泉 「暴虎馮河」の意味・読み・例文・類語

ぼうこ‐ひょうが【暴虎×馮河】

《「論語」述而から》トラ素手で立ち向かい、黄河徒歩で渡ること。血気にはやり無謀なことをすることのたとえ。「暴虎馮河の勇」

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精選版 日本国語大辞典 「暴虎馮河」の意味・読み・例文・類語

ぼうこ‐ひょうが【暴虎馮河】

  1. 〘 名詞 〙 虎を素手で打ち、また、徒歩で大河を渡る意で、血気の勇にはやること。無謀の行為をすること。
    1. [初出の実例]「暴虎憑河(ホウコヒョウカ)而死無悔之者不与」(出典太平記(14C後)一六)
    2. [その他の文献]〔論語‐述而〕

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四字熟語を知る辞典 「暴虎馮河」の解説

暴虎馮河

虎を素手で打ち、また、徒歩で大河を渡る意。転じて向こう見ずな勇気、血気にはやること。無謀なことをすることのたとえ。

[活用] ―の勇。

[使用例] 男はどんなあぶない所へも出なくてはならないが、求めてあぶない事をしてはならない。暴虎憑河と言ってな[森鷗外灰燼|1911~12]

[解説] 「暴」は、素手でなぐること。「馮」は波をしのいで渡ること。ここでの「河」は元来は中国の黄河をさします。

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