書捨てる(読み)カキステル

デジタル大辞泉 「書捨てる」の意味・読み・例文・類語

かき‐す・てる【書(き)捨てる】

[動タ下一][文]かきす・つ[タ下二]
気に入らなかったりして、書く端から捨てる。「―・てた原稿用紙
投げやりに書く。いいかげんに書く。「身辺雑事を―・てただけのもの」
書いたままで、ほうっておく。〈日葡
[類語]書き残す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書捨てる」の意味・読み・例文・類語

かき‐す・てる【書捨】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきす・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 書いたままでほうっておく。慰みに書いたまま、忘れてしまう。
    1. [初出の実例]「はじめもはてもなきいたづら事を、なにとなく、かきすてられたりけるを見つけて」(出典:たまきはる(1219))
  3. むぞうさに書く。なげやりに書く。
    1. [初出の実例]「名筆の草(さう)に書き捨てたるもの、似せは成べからず」(出典申楽談儀(1430)よろづの物まねは心根)

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