精選版 日本国語大辞典 「心根」の意味・読み・例文・類語
こころ‐ね【心根】
〘名〙
※和泉式部集(11C中)下「心ねのほどをみするぞあやめ草くさのゆかりにひきかけね共」
※寸鉄録(1606)「主人のさやうのこころねは、よろづ政にもあしきなり」
② 能楽で、舞を舞うときの心づかい。配慮。
※風姿花伝(1400‐02頃)七「身を使ふ中にも、心ねあるべし。身を強く動かす時は、足踏を盗むべし」
しん‐こん【心根】
〘名〙 性質。性格。また、心の奥底。心底(しんそこ)。こころね。
※本朝文粋(1060頃)二・答貞信公辞関白表勅〈菅原文時〉「雖レ飾二詞藻一、焉動二心根一」
※御伽草子・愛宕地蔵之物語(室町時代物語集所収)(室町末)「円祇が心根(シンコン)、はづかしければ、のたまひて、太子に御代をゆづり給ひて」
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