書院毛抜(読み)しょいんけぬき

精選版 日本国語大辞典 「書院毛抜」の意味・読み・例文・類語

しょいん‐けぬきショヰン‥【書院毛抜】

  1. 〘 名詞 〙 書院造り座敷で、タバコ盆に添えておく毛抜。昔、髭(ひげ)を剃らずに毛抜で抜いた時代のもの。
    1. [初出の実例]「其時殿さまは、置頭巾(おきずきん)して書院毛貫(ショヰンケヌキ)をもち、一歩ほしき訴訟かといふ」(出典浮世草子西鶴置土産(1693)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の書院毛抜の言及

【毛抜き】より

…月代(さかやき)の毛を抜くためには,木鑷(げつしき)と称する,木製の毛抜きも使われた。剃刀が一般に広まると,毛抜きはおもに鬚を整えることに使用されるようになり,たばこ盆に身のまわり用品の一つとして毛抜きを備えることも多く,〈書院毛抜〉と称した。現在では魚の小骨とりや,裁縫用,医療用もある。…

※「書院毛抜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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