ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曹知白」の意味・わかりやすい解説
曹知白
そうちはく
Cao Zhi-bai
[没]至正15(1355)
中国,元の文人画家。華亭 (江蘇省) の人。字は又元,別字は貞素,号は雲西。一時官途についたが,水利の専門家として灌漑事業などにより巨富を築き,豪奢な生活と文人画家らのパトロンとして数々の逸話を残した。山水画を得意とし,その「平遠」山水は李成,郭煕の流れをくむ元代の李郭派山水画様式の典型ともいえる。代表作『群山雪霽図』 (台北,故宮博物院) ,『幽亭秀木図』 (ギメ美術館) 。
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